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【ツアーレポート】百花繚乱の白峰三山へ

今回は前泊+3日間のガイド山行で白峰三山を歩いてきました。

 

参加していただいたお客様は5名。

昨年知り合った方々でオファーをいただき、一緒に計画を立ててきました。

 

いよいよ実行に移す時が来た!と意気込んで臨みました。

【1日目】

前日は甲府駅近くの宿に皆で前泊。

 

チャーターしたジャンボタクシーで夜叉神峠を経て、登山口の広河原へは朝6時に到着。

 

この時間に登山開始できるのが、最高なんですよね。

3日間よろしくお願いします!

序盤の樹林帯をグングン上がっていくと、途中から早川尾根の展望。

 

最初からものすごい急登が続きますが、ここで急いでは体力が持たないので、皆さんの歩調を見ながら、ゆっくりじっくり登っていきます。

 

何せ3日間、しかも3000メートル級の稜線まで歩きますから!

白峰尾池小屋に到着。

今回は利用しませんが、炊き立てご飯が格段に美味しい山小屋です。

 

お客様のほとんどはここで名物のジェラートを召し上がっていましたね~

 

ちなみにこの日は「ココナッツ」と「マンゴー」のダブルジェラートだったようです!

※写真を撮る前に完食されました(笑)

御池小屋からは「草すべり」と呼ばれる、またまた急登の登山道。

しかしこの草すべり…本当に花が豊富なんです。

 

登りはキツくても、見事な花達が待っていてくれると思うと、元気が出ますよね!

 

新・花の百名山にも選ばれている北岳のお花達をご覧あれ!

上から、

タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露)

コテングクワガタ(小天狗胡鍬形)

サンリンソウ(三輪草)

ウマノアシガタ(馬の足形)

コバノコゴメグサ(小葉の小米草)

 

まだまだ咲いてますよ~

上から、

カラマツソウ(唐松草)

ツマトリソウ(褄取草)

ハクサンフウロ(白山風露)

シナノキンバイ(信濃金梅)

キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪)

タカネヤハズハハコ(高嶺矢筈母子)

イワウメ(岩梅)

 

和名が花の特徴をとらえていて、名前を見ているだけでワクワクしますよね。

草すべりを登りきると、小太郎山分岐を経て、岩場をいくつか通過。

 

そしてようやく北岳肩ノ小屋に到着。

「肩」というだけあり、ここはもう標高3000メートル。

 

普通の人間はフツーに高山病になる標高です…

 

そして、この界隈でようやく登場するのが…

 

北岳にしか咲かない固有種の花、その名も「キタダケソウ」なのです!

 

 

今年は雪解けが早く花期が早いといわれていましたが、状態が良いところも残っていました。

キタダケソウに出会い、元気をもらった後は、この旅の最高峰…

北岳に向かって登りを再開します!

 

3000メートルを超えてくれば、なかなか苦しい登りですが…みなさん笑顔は忘れない!

 

なかなか見えない山頂を目指して…

山登りというのは、ある意味修行だと思いますが、

自分自身のちっぽけさを見つめるには良い時間なんですよね…

 

 

なんつって。

 

そうこうしているうちに、北岳(3193m)山頂に到着~

みなさん、登頂おめでとうございます!

 

山頂は見事にガスに覆われていましたが、山頂を踏んだ皆さんの表情はとっても晴れやかでした。

 

ひと時の登頂タイムをかみしめ、山頂からは宿坊・北岳山荘に向かって今度は下り始めます。

稜線で見た花の共演は、言葉に表せないほどの美しさでした。

 

花をめでる皆様は、ホントいい笑顔…

むしろ私が元気をいただいていたことは内緒です(笑)

北岳山荘に到着。

初日から1700メートルの登り、大変お疲れ様でした!

 

標高2900メートルに地点に、こんなに立派な建物があってくれることが、本当にありがたいことなのです。

山の上で過ごす楽しみのひとつが落日タイム…

いわゆる日没の風景ですね。

 

北岳山荘からは西側、つまり中央アルプスや御嶽山方面に沈みゆく夕日が、それはそれは美しい景色を織りなすのです。

 

落日…心を落ち着けるのに、こんなに良い刻(とき)はないと思います。

【2日目】

朝焼けの北岳。

 

雲巻くその姿も、堂々と。

 

山の上で迎える朝は、やっぱり贅沢です…

さて、予定通り朝6時に出発です。

 

朝イチからこの絶景は、目が覚めますよね~

山小屋に泊まった人だけへのご褒美ですよ。

見えるお山の説明。

稜線では、これが楽しいひと時です。

 

日本最高峰、3000メートル級の稜線はやっぱり最高でした。

 

 

北岳と北岳山荘を振り返ると…

後方には甲斐駒、鋸岳もバッチリでした。

 

 

自分たちが歩いてきた道が、目の前に見えるのは、歩いていて本当にうれしい瞬間です。

 

でもね…

そんな日本最高所の縦走路は、足元がもっと賑やかなんですよ…

上から、

ミヤマオダマキ(深山苧環)

イワベンケイ(岩弁慶)

クモマナズナ(雲間薺)

ミヤマシオガマ(深山塩釜)

キバナシャクナゲ(黄花石楠花)

 

オヤマノエンドウ(御山豌豆)

チョウノスケソウ(長之助草)

イワカガミ(岩鏡)

チングルマ(稚児車)

ツガザクラ(栂桜)

ハクサンイチゲ(白山一華)

 

もう花が素晴らしすぎて、言葉が出てこないです…

間ノ岳(3190m)

白峰三山ふたつめ、登頂おめでとうございます!

 

日本三番目の高峰、あいにくの曇天でも皆さんのボルテージは高めでしたよ~

そして、三山最後のピーク、農鳥岳へ向かって…

 

霧雨だったので、ずぶ濡れにはならずに済みましたが、険しい岩場がひたすら続きました。

 

決して展望が良いとは言えない岩稜帯を歩き続け、ようやくピークが見えてきました。

農鳥岳(3026m)到着。

白峰三山、踏破おめでとうございます!

 

はじめは縦走できるか不安だった方もおりましたが、素敵な笑顔と明るい雰囲気を保ってくれた皆さんのチームワークとのおかげで、安全に来ることが出来ました。

 

贅沢な縦走と歩きを終え、今度は山小屋へ向け…

大門沢下降点からイッキに1000メートル以上、高度を落とします。

大門沢小屋に到着!

2日目、お疲れ様でした。

 

若旦那の深沢さんには、色々とアドバイス頂き、大変お世話になりました!

【3日目】

いよいよ最終日、山を出る日。

 

豪快な大門沢沿いにグングン高度を落とします。

 

合計で6か所くらいは渡渉がありましたね。

 

最後の吊り橋も終わるころ、アスレチック好きな皆さんはとっても寂しそうでした(笑)

奈良田温泉、女帝の湯で無事ゴール!

 

入浴後はみんなで食事。

縁側から入る風が冷たくて、気持ちよかったですね。

 

奈良田バス停から下部温泉までバスで移動、甲府まで戻り3日間の山行は終了しました。

 

山が好きな方達と、一緒に過ごす時があるからこそ私自身も頑張れると、改めて感じた3日間でした!

 

 

本当にお疲れ様でした。

【最後に】

梅雨時期の山行ではありましたが、幸い3日間の天気は稜線歩きを阻むような荒れにはならずに済みました。

 

とはいえ3000メートルを超える山頂までの登りと、森林限界の縦走路は長く険しいものでした。

 

それでも皆さんのチームワークが功を奏し、3日間を安全に、そして何より楽しく歩くことが出来ました。

 

雪解け後に一斉に咲き始めた高山植物のお花畑や、ライチョウ達にも出会うことが出来、目の前に広がる大自然にたくさんの元気をもらうことが出来たと思います。

 

来年も、ぜひこの時期に白峰三山を歩きたいと思いました。

ガイド山行のリクエスト、お待ちしております!