· 

裏銀座 ~オトナの夏休み~

ガイド山行のレポート、今回は北アルプスの「裏銀座」。

 

今回のツアーは11名の参加で、お客様の体力・脚力ともに高く、山行中の大きなトラブルには見舞われませんでした。なんと77歳もお二人!

 

コースタイムにおいてもおおよそ標準に近い時間で歩行が出来ており、大幅な遅れなどはありませんでした。

1日目は、新穂高温泉からわさび平までのわずかな移動。小屋内は清潔で、シャワーを利用できるメリットはありましたが、室内の換気が若干悪く、連日クーラーばかりの身としては、久々の熱帯夜でした…

 

2日目、わさび平から双六小屋を経て、三俣山荘まで。

日曜日と言うこともあり、下山者とのすれ違いが多かったです。

8/9に橋が流失した秩父沢は、やや上部の渡渉ポイントで橋が復旧されていました。

 

小池新道の登りでは日差しのある場面での暑さに、みな苦しんでいました。

稜線に出てからは若干の風があったのと、ガスに包まれてクールダウン。

三俣蓮華岳からの下りではライチョウの家族に遭遇し、お客様も喜んでおられました。

 

三俣山荘は食事や喫茶にこだわっており、夕食で提供された鹿肉のジビエシチューは特に女性客に人気がありました。

 

3日目。前日に得た天気予報より、午後からの雷雨を警戒し、当初の出発時間を大幅に前倒し。

 

ツアーの目玉でもある鷲羽岳、水晶岳に安全に登頂するため、三俣山荘での朝食は弁当に切り替えて頂きました。

 

この判断が功を奏し、晴天のうちに二座登頂。野口五郎小屋までも雨に会わず、安全に行程を終えることが出来ました。

 

水晶小屋では山頂までのピストン時、乾燥室で不要な荷物をデポさせて頂いたこともお客様にとっては大きなメリットでした!

 

4日目は野口五郎小屋から烏帽子小屋、烏帽子岳を経て、ブナ立尾根で高瀬ダムまでの下山。

朝食弁当を各自食堂で食べ、5:00スタート。朝は山荘からみそ汁の提供もあり、皆様喜ばれておりました。

朝一番の稜線はガスに覆われていましたが、烏帽子小屋から烏帽子岳に向かうに連れて空は晴天となり、少しばかりの岩登りにお客様はとても満足されていました。

 

ブナ立尾根の下りも、大きな遅れなく下山完了しました。

 

今回は4日間を通じて、天候判断やペース配分が上手く働き、予定していた行程をほぼ予定通り全員で踏破することができました。

お客様も登山慣れしていたため、パッキング、山小屋利用のマナーや出発準備も滞りなく、ツアー自体はとてもスムースに進行したと思います!

 

また、今回は夏場で行動時間が長かったため、飲料水の携行量については、補給が出来る各山小屋で的確に伝えておくことが重要と感じました。

 

4日間でしたが、参加した皆様とは深くコミュニケーションを取れ、夏の素敵な思い出になりました!

 

 

この日の記録はヤマレコにも残しているので、宜しければご覧ください!

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8608821.html